愛知こどもの国にSL列車(こども汽車)を撮影しにいく

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名鉄蒲郡線や愛知こどもの国での撮影(その2)・・・愛知こどもの国のSL列車を撮影

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は名鉄蒲郡線や愛知こどもの国での撮影記録です。





名鉄蒲郡線で撮影
⇒愛知こどもの国のSL列車を撮影(←今ここ





愛知こどもの国でこども汽車を撮影


蒲郡線列車の撮影はここで切り上げ、愛知こどもの国に向かうことにします。愛知こどもの国は山の上にあるため、入口までこどもの国駅から坂道を15分程歩き、更にこども汽車の駅がある「ゆうひが丘」まで10分歩くことになります。

1974年(昭和49年)に愛知県政100年を記念して開園した愛知こどもの国、愛知県民なら1度は訪れたことがあるのではないでしょうか。私も自分自身の幼少の頃と、子どもが小さかった頃に何度か訪れていますが、本日は純粋な(?)「鉄」目的(??)でひとりでの訪問です。

ここの「こども汽車」は遊園地の遊具ではあるものの侮ることはできません。本格的な蒸気機関車が運行されており、ナローゲージで小さいながらも遊具というより一般の鉄道に近い感があり、一度「本格的」に撮影したいと思い訪れてみた次第です。

「ひつまぶし巻き」(㈱だるま)
昼食は、朝に名古屋駅で購入した「ひつまぶし巻き」(㈱だるま・1000円)です。ひつまぶし入りの海苔巻きが6切れ、フィルムに包まれていました。愛知こどもの国では週末に軽食の販売はあるものの食堂はなく、こどもの国駅周辺にコンビニもないので要注意です。

ゆうひが丘展望台下の広場にある休憩所付近からこども汽車のSLをを撮影
ゆうひが丘展望台下の広場にある休憩所付近からこども汽車を撮影。背後は西浦温泉のある半島、さらに奥に薄っすらと見えているのは渥美半島です。(2019.2.10 13:12)

展望台の頂上から名鉄蒲郡線列車を撮影
次は展望台の頂上から名鉄蒲郡線列車を撮影します。展望台は海抜124m、中央にこどもの国駅があり、湾の向こう側の半島右手が西浦温泉、さらに奥の渥美半島の山は蔵王山でしょうか。画面外になりますが、右側にはトンボロ現象がみられる前島もあります。 (2019.2.10 13:24)

こどもの国のSL
こども汽車は12時台を除いて20分毎の運行です。小さいながらも正真正銘の蒸気機関車で迫力は充分です。蒸気機関車の音と臭いも楽しむことができます。(2019.2.10 13:32)

山の中腹を周回するSL
線路は山の中腹を周回しており近くで撮影できる場所はほとんどありません。午後から順光となるこのアングルが数少ない撮影ポイントとなります。この付近の線路右側スペースから編成写真が撮れそうですが、残念ながら通常は立ち入ることはできません。撮影場所として整備のうえ解放されれば魅力が増すことでしょう。(2019.2.10 13:33)

「しおかぜ」編成と「まつかぜ」編成
撮影場所の反対側には駅があります。左側が駅に到着する「しおかぜ」編成で、右側の「まつかぜ」編成は運行されていません。愛知こどもの国自体が入場者の減少により一時は閉園も議論されていましたが、プールや動物園を閉鎖のうえNPOにより運営が継続されています。こども汽車も運行が続けられているものの、台所事情は厳しいようです。 (2019.2.10 13:34)

愛知こどもの国の展望
こちら側の展望も良好です。左上の市街地は東幡豆駅方面ですが、ここからはさすがに列車の撮影は難しそうです。そして左下は遊具やゴーカートのある広場で、蒸気機関車C11が保存されています。

愛知こどもの国のSL
列車を側面から撮影できる数少ない場所が、駅を出発してすぐのカーブです。半逆光ですが、夏場の午後遅めなら順光となりましょう。(2019.2.10 13:48)

SLのしおかぜ客車
最後部を後追いで撮影。客車は5両で、乗車できるのは前方3両だけです。平面湘南スタイルが鉄道車両的でいいです。この先に踏切があります。(2019.2.10 13:48)





こども汽車に乗車


遊園地のこども汽車に大人がひとりで乗るというのは勇気が必要です。しかし愛知こどもの国のこども汽車は、こども汽車というにはもったいない本物の蒸気機関車です。恥を忍び万難を排し乗車することにしました。

SLの駅
線路より一段下に駅舎があります。全体的に古びていますが、立派な施設です。12時台を除き20分毎の運行で乗車料金は1回300円(3歳未満無料)、窓口らしきものはあるものの無人のため、券売機で100円券を3枚購入して乗車します。発車の5分ほど前になると「改札」が始まります。

福島の協三工業製B12「しおかぜ号」
1974年(昭和49年)福島の協三工業製B12「しおかぜ号」です。機関車の次のテンダーのような車両はディーゼルエンジンによる発電機を搭載した電源車です。客車は5両ですが、乗車できるのは前の3両のみです。機関車をホームから見物できるように配慮されたのか、編成全体がホームに少し後退して停車しており、後部車両はホームから外れています。 (2019.2.10 14:06)

105形客車の車内
最後尾の車掌台のある客車は105形、その他は101形だそうです。片方にデッキがあり、車内には前方を向いたクロスシートが設置されています。小型ながら遊園地の鉄道というよりは普通の鉄道車両といった感じです。昭和49年製とあって昭和感も満載です。

SLは車窓左側の展望が良好
14:10発の列車は程よく席が埋まり発車します。もちろんお客さんは子供連ればかりです。列車は山の中腹を右回りに走行するため、車窓左側の展望が良好です。終盤には三河湾を眺めることができます。距離は約1㎞、7分間の旅は見応えのある車窓風景と本物の蒸気機関車のブラスト音を楽しむことができて飽きることがありません。

こども汽車の燃料のピッチ練炭
こども汽車の燃料は、石炭を粉にして余分なものを取り除きタールで固めたピッチ練炭です。

SLのキャブ内
キャブ内を拝見。まさに本物の生きている蒸気機関車でした。

愛知こどもの国のSLの見学スペース
これまた遊園地の鉄道としては立派な上屋とホームが備わっています。そしてここホーム先端には、柵で囲われた見物用のスペースが設置されています。

B11「まつかぜ号」
もう1台のB11「まつかぜ号」は現在運行されていないようです。

愛知こどもの国のSLのターンテーブル
駅構内にはターンテーブルも備わっています。

開運おみくじはSLの維持管理費
募金をすると開運おみくじを引くことができます。募金は蒸気機関車の維持管理費用に充当されるとのことです。

名鉄蒲郡線こどもの国駅ホームから、こども汽車の姿を眺める
名鉄蒲郡線こどもの国駅ホームから、山の中腹を行くこども汽車の姿を眺めることができました。先ほど蒲郡線の俯瞰写真を撮影した場所が山頂の展望台です。(2019.2.10 14:51)

こどもの国駅に到着する6000系
こどもの国駅に到着する吉良吉田行6000系ワンマンカーを望遠レンズで撮影。 (2019.2.10 14:54)


愛知こどもの国から山道を下り、名鉄蒲郡線こどもの国駅から吉良吉田行に乗車して帰宅します。前述のようにこどもの国駅は無人駅で切符の販売窓口はありませんが、ホームに設置された自動券売機で切符を購入することができます。

吉良吉田で急行佐屋行に乗り換え。発車時点ではガラガラだった車内も西尾、新安城と乗車が続き立ち客も出て、知立、前後と更に乗客が増え混雑が激しくなります。

吉良吉田から名鉄名古屋まで1時間ほど、今回はロングシートの旅となりましたが、利用者数が堅調に推移している西尾線なので、かつてのように特別車の運行復活も期待したいところです。

本日は西三河地方への「重箱の隅」的な地味な鉄紀行となりましたが、蒲郡線を走行する6000系一次車を追いかけてまた訪問したいものです。


【乗車データ】
・名古屋7:13→刈谷7:34 クハ312-5022 8両  
・刈谷7:40→碧南中央8:04 6005 4両  
・碧南9:26→吉良吉田10:02 (ふれんどバス)  
・吉良吉田11:31→こどもの国11:45 6212 2両  
・こどもの国14:54→吉良吉田15:09 6011 2両  
・吉良吉田15:15→名鉄名古屋16:19 3663 4両


(今回の旅はこれでおしまい)


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