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鯉弁当(米沢駅)・・・鯉の養殖は200年、駅弁としては100年続く歴史を有する
2019年4月に、東北地方に絶品駅弁を訪ねる旅をしました。その第一目的地が、米沢駅でした。ここには超ロングセラーで完全予約制の駅弁、鯉弁当が存在します。
2日前までに予約をしなくてはならないという事なので予約を済ませ、青春18きっぷの旅なので各駅停車を乗り継ぎ、夕刻に米沢駅駅に立ち寄りました。この日は大宮から乗車した宇都宮線の車中で、米沢駅の駅弁、米澤牛牛肉辨當を大宮駅で購入して食べておりますので、米沢駅弁は2つ目になります。
福島から米沢駅にかけての奥羽本線(愛称は山形線)は、各停は1日に6本しか運転されないような区間であり、下の写真の2両編成の719系5000番台の各停に予定通りに乗車する事が、今回の旅の肝となりました。
鯉弁当の受け取りは、今回は松川弁当店さんの店舗に赴いて購入いたしました。駅のホームでの受取もできるはずなので、希望する場合は予約時の電話にて、その旨きちんと伝えましょう。
そして受け取った鯉弁当。日本全国でも、鯉の駅弁はここだけの貴重品です。鯉が生き生きと泳ぐ姿を描いた掛け紙が、少し昔風でもあり、魅力的です。1900年くらいから販売されているとの事ですから、既に100年以上の超ロングセラー駅弁と言う事になります。
当時は、一般庶民は牛肉などを食べる習慣など無く、鯉の方がよほど一般的な食材だったようです。米沢は全国でもとりわけ鯉を食べる習慣が色濃く残っており、そもそも米沢藩主の上杉鷹山が、藩の人々のたんぱく源として養殖を奨励した事に、そのルーツがあるようです。
非常に有名な駅弁ではあったものの、なかなか食べる機会に恵まれなかった当サイト管理人も、今回はようやく鯉弁当にありつく事が出来ました。感動しながら食べてみた様子は、以下の動画にもまとめております。まずは、下記をご覧下さい。
鯉弁当を食べてみた感想を、以降は動画の音声ではなく、文章で表現してみたいと思います。食べた場所は、米沢から更に山形駅まで移動して、その駅前に新しく出来た鉄宿の山形駅西口ワシントンホテルの室内です。
掛け紙を取ると、コンビニ風のプラスチックパッケージにお弁当が詰められていたのは少々興ざめする感じでしょうか。ただ、メインディッシュの鯉の煮付けを「最適」な状態に盛り付けるには、この方法が一番なのだと理解します。
私の妻などは、食べ慣れない鯉にはどうも苦手意識があるようです。しかし、川魚の臭みなど、調理でほぼ完全に近いくらいに除去されていると思いました。
むしろ、臭いを取り除くためなのか、過剰なくらいに砂糖を大量に使用して、甘すぎて往生するくらいだと言っておきましょう。
テカテカに飴色に輝く鯉の煮付けの外観で、その甘さを感じて頂けると思います。大量に砂糖を使った煮物が冷えた状態で供されますから、鯉の煮付けは思ったよりも硬い状態で食べる事になりますね。
特に、中心部のわたの部分はコリコリに固まっていて、鯉だとは思えないような珍味に仕上がっています。比較的小骨や軟骨が多いのは、これは川魚だから仕方ありません。その代わり、周りの肉は分厚くて、魚の煮付けの駅弁としてはかなり太っ腹な分量であり、驚きます。
砂糖で甘いだけでなく、醤油の濃厚さ加減も相当なもので、ご飯が無いと、とても食べ続ける事が出来ないほどです。
今回は、メインの鯉以外のおかずの存在が有りがたかったです。煮物もそれなりに甘い味付けなのだろうと思うのですが、鯉を食べた後ではあっさり味に感じます。
この、赤蕪の酢漬けとふき味噌が、絶品すぎました。鯉の甘露煮の甘輪を完全に中和して口直しする酸味と苦みを持ってきたところに、松川弁当店さんの料理の腕前を感じます。
厚焼き玉子に、しそ巻きです。しそ巻きは、私にとっては鯉の煮付けよりも食べ慣れないものであり、味噌をしそで巻いて軽く揚げている、東北の食べ物です。味噌がかなり甘いので、ちょっと鯉の甘露煮と競合してしまっているかなと思いました。
今回の鯉弁当は、ビールを飲みながら頂いたのですが、食後に、「日本酒のほうが合うかもしれない」と思いました。日本酒というのは極めて優れた飲み物で、世界中のありとあらゆる食べ物に合わせる事が出来ます。
私の中では、ビールやハイボールではなく、明確に「これは日本酒である」と結論付けています。まさしく日本の食文化を今に伝える鯉弁当を、ぜひとも予約して頂いて、日本人だからこそ理解できる美味しさを味わってほしいなと思います。
米沢駅で唯一の鉄道の見えるホテルは、東横イン米沢駅前になります。管理人が実際に宿泊した時に見た、鉄道の様子が分かります。山形新幹線、奥羽本線、米坂線を見ることができます。
2日前までに予約をしなくてはならないという事なので予約を済ませ、青春18きっぷの旅なので各駅停車を乗り継ぎ、夕刻に米沢駅駅に立ち寄りました。この日は大宮から乗車した宇都宮線の車中で、米沢駅の駅弁、米澤牛牛肉辨當を大宮駅で購入して食べておりますので、米沢駅弁は2つ目になります。
福島から米沢駅にかけての奥羽本線(愛称は山形線)は、各停は1日に6本しか運転されないような区間であり、下の写真の2両編成の719系5000番台の各停に予定通りに乗車する事が、今回の旅の肝となりました。
鯉弁当の受け取りは、今回は松川弁当店さんの店舗に赴いて購入いたしました。駅のホームでの受取もできるはずなので、希望する場合は予約時の電話にて、その旨きちんと伝えましょう。
そして受け取った鯉弁当。日本全国でも、鯉の駅弁はここだけの貴重品です。鯉が生き生きと泳ぐ姿を描いた掛け紙が、少し昔風でもあり、魅力的です。1900年くらいから販売されているとの事ですから、既に100年以上の超ロングセラー駅弁と言う事になります。
当時は、一般庶民は牛肉などを食べる習慣など無く、鯉の方がよほど一般的な食材だったようです。米沢は全国でもとりわけ鯉を食べる習慣が色濃く残っており、そもそも米沢藩主の上杉鷹山が、藩の人々のたんぱく源として養殖を奨励した事に、そのルーツがあるようです。
非常に有名な駅弁ではあったものの、なかなか食べる機会に恵まれなかった当サイト管理人も、今回はようやく鯉弁当にありつく事が出来ました。感動しながら食べてみた様子は、以下の動画にもまとめております。まずは、下記をご覧下さい。
購入データ(今回、私が購入した時の記録です) | |
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場所 | 米沢市内の松川弁当店の駅前店にて。 |
日時 | 2019年4月7日、午前5時に購入。 |
価格 | 1300円。 |
ラベル表示 | |
製造 | 株式会社松川弁当店 山形県米沢市アルカディア1丁目808-20 0238-29-0141 http://www.yonezawaekiben.jp/index_menu.html |
まさしくこれは、駅弁を通じて日本人の食文化を体験できる
鯉弁当を食べてみた感想を、以降は動画の音声ではなく、文章で表現してみたいと思います。食べた場所は、米沢から更に山形駅まで移動して、その駅前に新しく出来た鉄宿の山形駅西口ワシントンホテルの室内です。
掛け紙を取ると、コンビニ風のプラスチックパッケージにお弁当が詰められていたのは少々興ざめする感じでしょうか。ただ、メインディッシュの鯉の煮付けを「最適」な状態に盛り付けるには、この方法が一番なのだと理解します。
私の妻などは、食べ慣れない鯉にはどうも苦手意識があるようです。しかし、川魚の臭みなど、調理でほぼ完全に近いくらいに除去されていると思いました。
むしろ、臭いを取り除くためなのか、過剰なくらいに砂糖を大量に使用して、甘すぎて往生するくらいだと言っておきましょう。
テカテカに飴色に輝く鯉の煮付けの外観で、その甘さを感じて頂けると思います。大量に砂糖を使った煮物が冷えた状態で供されますから、鯉の煮付けは思ったよりも硬い状態で食べる事になりますね。
特に、中心部のわたの部分はコリコリに固まっていて、鯉だとは思えないような珍味に仕上がっています。比較的小骨や軟骨が多いのは、これは川魚だから仕方ありません。その代わり、周りの肉は分厚くて、魚の煮付けの駅弁としてはかなり太っ腹な分量であり、驚きます。
砂糖で甘いだけでなく、醤油の濃厚さ加減も相当なもので、ご飯が無いと、とても食べ続ける事が出来ないほどです。
今回は、メインの鯉以外のおかずの存在が有りがたかったです。煮物もそれなりに甘い味付けなのだろうと思うのですが、鯉を食べた後ではあっさり味に感じます。
この、赤蕪の酢漬けとふき味噌が、絶品すぎました。鯉の甘露煮の甘輪を完全に中和して口直しする酸味と苦みを持ってきたところに、松川弁当店さんの料理の腕前を感じます。
厚焼き玉子に、しそ巻きです。しそ巻きは、私にとっては鯉の煮付けよりも食べ慣れないものであり、味噌をしそで巻いて軽く揚げている、東北の食べ物です。味噌がかなり甘いので、ちょっと鯉の甘露煮と競合してしまっているかなと思いました。
今回の鯉弁当は、ビールを飲みながら頂いたのですが、食後に、「日本酒のほうが合うかもしれない」と思いました。日本酒というのは極めて優れた飲み物で、世界中のありとあらゆる食べ物に合わせる事が出来ます。
私の中では、ビールやハイボールではなく、明確に「これは日本酒である」と結論付けています。まさしく日本の食文化を今に伝える鯉弁当を、ぜひとも予約して頂いて、日本人だからこそ理解できる美味しさを味わってほしいなと思います。
米沢駅前の、鉄道の見えるホテル
米沢駅で唯一の鉄道の見えるホテルは、東横イン米沢駅前になります。管理人が実際に宿泊した時に見た、鉄道の様子が分かります。山形新幹線、奥羽本線、米坂線を見ることができます。