石北本線を網走から旭川までキハ40で乗り通す(網走・東鹿越、北海道キハ40の旅その2)

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網走・東鹿越、北海道キハ40の旅(2)・・・石北本線を網走から旭川までキハ40で乗り通す

主に青春18きっぷを利用した「駅弁」と少し「呑み鉄」、そして時々「撮り鉄」の旅を名古屋からお届けします。今回は石北本線と根室本線のキハ40に乗車し、レンタカーで東鹿越駅を始めとする廃止予定区間の全駅を巡った旅の記録です。

今回の旅のコンテンツは、以下のページに分けて掲載しています。ご興味のあるところをクリックして頂き、お読みくださいませ。

⇒その1:釧網本線沿線での撮影
⇒その2:石北本線を網走から旭川までキハ40で乗り通す ←今ココ
⇒その3:根室本線廃止区間をレンタカーで駅巡り(その1)
⇒その4:根室本線廃止区間をレンタカーで駅巡り(その2)
⇒その5:根室本線・東鹿越から滝川までキハ40
⇒その6:留萌本線・石狩沼田駅へ


JR北海道が、新型気動車のH100形を大量投入している事から、遠くない将来、実現が不可能になりそうな、石北本線をキハ40で乗り通すという「乗り鉄」。このページでは、網走駅から旭川駅まで、石北本線をキハ40で走破した記録を掲載しています。





網走から遠軽までキハ40に乗車



中心市街地から離れているため、駅前は閑散としていました。


待合室内にあるモリヤ商店の売店で駅弁とビールを調達しました。お弁当は全種類揃っており、お客さんも途切れることのない盛況でした。駅前にコンビニがないため、食料調達には貴重な存在です。


10:19発遠軽行はキハ40系の2連で、この車両がそのまま遠軽発旭川行列車となり、終点の旭川着は17:13で7時間弱、237.7㎞をキハ40で旅することができます。一般の?お客さんも多く、発車直前にはボックス席はほぼ埋まりました。右側の釧路行快速「しれとこ」も、大人の休日倶楽部パス利用と思しき皆様で盛況です。(2023.6.25 10:10)


網走駅を出発してすぐ、右側車窓に網走湖が広がります。(2023.6.25 10:23)


早速、「駅弁とビール」を実行。昼食には少し早いですが、網走駅で購入したかにめし(1,100円)をいただきます。昨今はボックスシートで実施する「駅弁とビール」は、なかなか得難い経験となってしまいました。


網走行普通列車(キハ40単行)と交換した美幌では多くの乗客を迎えました。現在は無人駅のようで、乗車は先頭扉のみで乗車に時間を要します。


晴天に恵まれ気温は30度近いものの、窓からの風は爽やかです。窓が開く列車は最近では非常に貴重で、また久々の体験でもあり、かつての鈍行列車の旅の記憶が蘇りました。しかしこのキハ40系も置き換えが進んでいて、窓の開く列車の旅ができるのも長くはないことでしょう。(2023.6.25 10:53)


久々の市街地である人口11万人の北見で遠軽行は11:23から11:37まで14分間の停車、一般のお客さんの大半が下車し車内は閑散となりました。ここで交換した11:24発特急「オホーツク1号」網走行は4連の増結編成でした。(2023.6.25 11:24)


金華信号所(たぶん)を通過。交換する列車はありませんでした。(2023.6.25 12:15)


終点の遠軽には12:52に到着。前述のように車両はそのまま13:27発の旭川行となるものの、車内に留まることはできません。乗務員の都合と清掃等によるものだそうですが、厳寒期にはなかなか厳しいものがあります。なお右側の列車は13:00発の網走行で、どちらも豪華2両編成で、旭川へ(から)の回送を兼ねていると推測されますが、長時間キハ40の旅を楽しむことができるとあって、乗り鉄には非常に嬉しい列車です。(2023.6.25 12:53)


定点観察です。昨年冬にも網走から旭川まで、同じ列車でキハ40の旅を楽しみました。この列車は何度でも乗りたいです。(2022.1.8 12:54)





遠軽の跨線橋でキハ40を撮影



遠軽駅では発車までの35分間を利用して撮り鉄活動を実施します。駅から南へ約400mのところにある跨線橋が活動場所です。撮影対象の網走行の発車まで8分のため、急ぎ足で駅を後にします。


撮影ポイントの跨線橋には発車の2分前に到着しました。右側の遠軽駅13:00発網走行4663D列車を撮影します。(2023.6.25 13:00)


先頭は国鉄色キハ40-1759で、順光で撮影することができました。なお前回、2022年1月の訪問時には線路沿いの道路が工事中で迂回を強いられ、この列車の発車には間に合わず撮影はできませんでした。今回、本懐を果たすことができ、無事成仏することができます。一安心して駅へ戻る途中で酒屋を発見しビールを入手、13:27発の旭川行に乗車します。駅や駅前にキオスクやコンビニはないので要注意です。(2023.6.25 13:01)





引き続き遠軽から旭川までキハ40に乗車



旭川行は引き続きキハ40-1716と1761の2連で運行、遠軽からは1716号が先頭となります。車内はさすがに無人のボックス席が半数近く、部活帰りと思しき高校生数人の他は私を含めて鉄分濃い目の旅行者ばかりです。


駅舎の残る下白滝信号所で特急「大雪1号」との交換で15分間停車します。信号所での長時間停車は貴重な体験です。なお丸瀬布で高校生が下車すると、いよいよ車内の客は通な旅人ばかりとなりました。(2023.6.25 14:02)


遠軽で入手したビールとともに、網走駅弁「いくら数の子弁当」で遅めの昼食です。ボックス席でビールとともにいただく駅弁は、もう極楽です。


途中駅の廃止により白滝の次の駅は北見峠を越えて40㎞弱離れた上川となります。上川には15:20に到着し、16:06の発車まで46分停車します。(2023.6.25 15:21)


停車時間を利用して、上川駅から安足間方向へ300mほどの道路橋から撮影活動を実施します。キハ150単行の特快「きたみ」を後追いで撮影。この列車の上川到着は15:34でゆっくり歩いても間に合います。(2023.6.25 15:34)


撮影ポイントからは大雪山系の山々を眺めることができました。(2023.6.25 15:36)


発車した旭川行特急「大雪4号」を始め3本の列車を撮影。撮影場所は広い歩道があり安心安全なものの、信号機と樹木の関係で列車を3本一緒に撮影しようとすると意外に立ち位置は限られます。(2023.6.25 15:38)


1年半前に撮影した上川駅に到着する特快「きたみ」です。この時はキハ54による運行でした。雪の中を出歩く気力はなく、駅の跨線橋から撮影しました。(2022.1.8 15:35)


当時は183系が担当していた特急「大雪4号」です。この日は少々遅れて上川駅に到着しました。(2022.1.8 15:41)


特急列車の到着を待って、北見行特別快速が先に発車しました。この時期の日没は16時頃で、すでに薄暗くなっていました。(2022.1.8 15:42)


一般のお客さんを迎えて、16:06に上川を発車。旭川に近くなると車窓に水田も見られるようになり、さらに若いお客さんの乗車もあり都会に近づいたことを実感しました。。(2023.6.25 16:39)


定刻の17:13に終点旭川に到着。網走から7時間弱、キハ40の乗り鉄旅を堪能し、ついでながら撮り鉄も楽しむことができて、充実した最高の旅でした。現在の日本の鉄道における普通列車の旅としては、最高峰に位置するといっても過言ではありません。ちなみに旭川からは17:37発の岩見沢行があり、札幌には20:23に到着できます。普通列車により釧路6:38~網走~旭川~札幌20:23の旅も可能、接続も悪くないので、是非ともまた季節を変え18きっぷでチャレンジしたいものです。(2023.6.25 17:17)


回送列車として運転所へ入庫するキハ40と、発車したH100による富良野線列車を後追いで撮影。最後に新旧車両の競演を見ることができました。キハ40の引退も遠くはなさそうで貴重なシーンとなることでしょう。(2023.6.25 17:18)


【乗車記録】

・網走1019→遠軽1252 : キハ40-1761+キハ40-1716 2両
・遠軽1327→旭川1713 : キハ40-1716+キハ40-1761 2両


⇒次:根室本線廃止区間をレンタカーで駅巡り(その1)


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