鱒の姿ずし(御殿場駅)を食べてみた記録

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鱒の姿ずし(御殿場駅)・・・著名人にも愛された絶品の押し寿司が御殿場にある

以前から「御殿場駅に幻の駅弁が存在する」と聞いていて、気になっていました。今回たまたま青春18きっぷが1日分余ったため、その幻の駅弁、鱒の姿ずしを購入するために、御殿場を訪れました。

本ページでは、鱒の姿ずしを購入して食べた感想や、どこで購入できるのかといった情報など、鱒の姿ずし関連情報をすべて掲載しています。以下のリンクより、読みたい部分をクリックして飛んでいただいて、お読みいただければと思います。

御殿場駅・妙見の「鱒の姿ずし」の駅弁としての外観
御殿場駅・妙見の「鱒の姿ずし」の中身と味の感想
御殿場駅・妙見の「鱒の姿ずし」の購入方法
その他にも御殿場駅では駅弁を購入できる





御殿場駅・妙見の「鱒の姿ずし」の駅弁としての外観


御殿場の料理屋、妙見さんに事前に電話連絡を入れて受け取ってきた鱒の姿ずしが、こちらです。この品の良い外観は、日光鱒鮨本舗の日光鱒寿しに何となく通じるものがあると思いました。「各界著名人御用達」の文字に、妙見のプライドを感じますね。

鱒の姿ずしの外観


包み紙を解いて蓋を開けてみると、予想外の昆布が、お寿司の姿を隠していました。昆布の旨みが、お寿司の味を更に良いものにしますからね。昆布でお寿司をくるんでいるのではなく、鱒の表面を覆っているだけですから、昆布を取り除いて食べる事ができます。

鱒の姿ずしの蓋を開けたところ
(昆布は、そのまま食べる事も出来ます。私は酒の肴として頂きました。)



御殿場駅・妙見の「鱒の姿ずし」の中身と味の感想


全体を覆っていた昆布を取り除いたのが、この写真です。見た瞬間の感想は、「なんて綺麗なお寿司なんだ!!」という事です。銀色に光り輝いていました。ごく自然にこんな色に輝くのですから、不思議なものだなあと思いながらしばし見入りました。鱒の顔も可愛い・笑。

鱒の姿ずしの中身


ジーッと見ていて直感。これが美味くない訳がない。この光り輝く魚体に、昆布の旨みが凝縮されているはずです。素材の味を際立たせる、日本料理の凄さを体感できるのではないかと感じました。

鱒の姿ずしの鱒の表面


箸でつまんで、また見入ります。酢飯も、大変に美しいです。「これは絶対に完成された領域に達した食べ物である!」と想定して口に運ぶと、・・・「う・美味い!」。そして感じる。これは添加物漬けの寿司ではないぞと。

念のために商品ラベルを丹念に見ると、調味料なるものが書かれているほかは一切、人工のものは入っていないようです。どうりでここまで天然の味を感じるわけだ。

御殿場駅の鱒の姿ずしを食べる


それにしても、鱒なのにピンク色ではないのですね。鱒のお寿司と言えば富山のますのすしや米原の元祖鱒寿司のようなピンクを連想しますが、御殿場の鱒の姿ずしは容姿端麗なる白色です。ニジマスにも養殖の仕方によってこのような白が出るとは、知りませんでした。

改めて鱒の姿ずしの全体を見てみます。正直、これは駅弁と言うにはあまりにもレベルが高すぎます。完全に、「料亭のお土産」と言って良いでしょう。

昭和初期に日本人が食うものに困窮した挙句、考え出された素材であり、料理であるとの事ですが、ここまで価値の高いものを作り上げた先人の知恵に、大いなる敬意を表したいと思います。

鱒の姿ずし(御殿場駅・妙見)



御殿場駅・妙見の「鱒の姿ずし」の購入方法


今回ご紹介した、御殿場・妙見の鱒の姿ずしの購入場所の説明をします。まず、御殿場駅の改札口を出た真正面にある、JR東海のコンビニ「ベルマート」にて販売しています。矢印のところをご覧いただくと・・・。

御殿場駅のベルマート


さりげなく、鱒の姿ずしの広告が表示されています。ただし、ベルマートでは売り切れになる事も多いとの事で、確実な入手には、妙見のお店に出向くのが良いです。あらかじめ電話を入れて、予約して行くと確実です。

御殿場駅のベルマートの鱒の姿ずしの広告


御殿場駅改札口を出て正面にベルマートを見て左の階段を下り、すると正面にホテル御殿場館が見えますので、そのすぐ右側をまっすぐ進むと、駅から徒歩1分程度の超近距離に妙見があります。




妙見のお店の外観です。伝統的な日本料理店という佇まいが、いい感じでした。

御殿場駅前、妙見のお店の外観


お店に入りますと、鱒の姿ずし以外のお寿司のラインナップが表示されています。他にもあったんですね。本鯛寿司、鯖寿司、うなぎ寿司もあり、これらも駅で売ってくれればよいのにと思いますよね。

お店の人にそれを伝えると、「大量には作れない特殊なものなので、出来ないんですよ」との事でした。確かに、鱒の姿ずしのようなごく自然な味わいの料理がベルマートに大量に並んでいたら、変ですものね。でも、・・・東京駅辺りで買えたら良いんですけどね。

御殿場の妙見の店頭のお寿司の陳列


お店の女将さんから、「是非これを見て下さい」と言われたのが、この写真です。常陸宮妃殿下が妙見をお訪ねになった時の写真のようです。女将さんはとてもこれを誇りに思っているようでした。

こういう「誇り」を持ったお店は、非常に強いです。ちょっとやそっとで「流され」ませんから、決して味を落とすような事は無いでしょう。と当時に、お客にとってもこれからも変わりなく、この非常に美味しい駅弁(と表現して良いのか憚られます)を賞味できるのですから、有り難いです。

常陸宮妃殿下も訪問した妙見


【妙見さんのお店情報】

妙見のホームページ
電話番号:0550-82-0142
営業時間:9:00~14:00、15:30~20:00
定休日:火曜日



その他にも御殿場駅では駅弁を購入できる


御殿場駅では、妙見のお寿司以外に、三島駅の駅弁屋さん「桃中軒」の駅弁も買う事ができます。売り場は妙見のある側の階段を下りたところにある、立ち食いそばの店内になります。

御殿場駅の桃中軒の立ち食いそば


ただし、ふらりと行っても駅弁は置いておらず、あらかじめ予約しておく必要が有ります。この点は要注意です。電話やホームページで予約をして下さい。

御殿場駅では桃中軒の駅弁は予約が必要


以上、御殿場駅の駅弁、妙見の鱒の姿ずしのご紹介でした。日本の食文化を代表する駅弁になりますから、ぜひ一度ご賞味を。

以前は特急あさぎり号の車内でも販売されていたとの事で、車内販売が中止になり、本当に残念ですね。買える場所が少なくなると、余計に希少価値が高まります。


⇒参考:東海地方の鉄道の見えるホテルはコチラ



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